冬になるとかっこうの遊び道具が「雪」ですね。特に2018年は全国的に雪が降り、大人は慣れない雪の対応に惑わされたのではないでしょうか。
こどもにとっては、雪は遊び道具であり、逆に危険な状況もつくる可能性もあります。
雪山で反対側が見えない状態で、滑り降りたら車が来て轢かれてしまった。
雪玉を作って雪合戦をしたら石が混ざっていて相手に怪我をさせてしまった。
なんてことがないように「こどもが公園で雪遊びする時の事故防止お約束」をまとめました。
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5つのお約束

こどもが公園で雪遊びする時の事故防止お約束
- 遊具や家の屋根には近づかない
- 雪に穴が空いていたりするところには近づかない
- 道路に向かってのソリ遊びはやめよう
- 雪に飛び込んだりするのはやめよう
- 氷のかたまりを人に向かって投げつけるのはやめよう
※こちらの5つのお約束は当ウェブサイトが監修しています。不足がある場合は追加することがあります。
遊具や家の屋根などには近づかない
冬季の公園では、いつも使っている遊具に雪や氷がついて、違った風景になることがあります。
降り積もった雪や氷は、公園内の東屋やジャングルジムから落下してきて、けがをする要因になります。
そのため遊具や家の屋根など、雪や氷(つららなどとがったものもある)が落ちてきそうな所には近づかないようにしましょう。
ポイント
雪に穴(ホール)が空いていたりすると危ない
こどもはスケートリンクのように凍っているところではつい、滑って遊びたくなりますよね。
ふざけて滑っていたり、とけかけの雪山・かまくらなんかだと、急に崩れて雪の下に埋まってしまうことがあります。
雪解けは公園の木の根元などからはじまりますので、そういうところには近づかないほうがいいでしょう。
足が埋まって、雪の重みや、ともだちが上から乗ってきたりした時にテコの原理でカンタンに骨が折れることもあります。
雪に穴(ホール)が空いていたりすると危ないのです。
ポイント
公園の外や道路に向かってのソリ遊びは危険
雪山で反対側が見えない状態で、滑り降りたら車が来て轢かれてしまったっていうのはよくある話ですね。
公園は時に、まわりにある家屋の排雪先になることもあります。
除雪機にこどもが巻き込まれる事故も毎年起こっていますね。
ソリに夢中になっているとまわりがみえないことがよくあります。公園の外や道路に向かってのソリ遊びは危険ですので、注意しましょう。
ポイント
雪面にジャンプで飛び込むとけがをする
真っ白な誰も踏んでない雪面。きれいですよね。
思いっきり飛び込んでみたくなります。
そこが氷じゃない保証はないので、雪面にジャンプで飛び込むとけがをすることもあることを危険予測できるようにしておきましょう。
ポイント
氷のかたまりを投げつけるとけがをする
冬の遊びの定番「雪合戦」。
この雪合戦は雪玉をぶつけ合いますが、一歩間違えると大きなけがになりうるのが雪玉の中身。
新雪の降り積もったばかりのやわらかい雪ならいいのですが、濡れ雪(水分を含んだ雪)などとても硬く固まりやすく、顔面にぶつかると鼻血が出ることもあります。
こども同士盛り上がって、熱狂していると、なかなかその緩急というのに気づきづらいことがあります。
氷のかたまりを人に向かって投げつけると、弱い力でもスピードがでて、大きなけがにつながりかねません。
けがをして楽しいひとはいないと思います。
楽しく遊ぶために、安全な遊びを心がけましょう。
ポイント
事前に考える機会をつくることが大切
車の免許を取る時に、座学をしたことを覚えていますか?
番号選択で、回答がぎりぎりでわかりづらい「危険予測」の問題です。
わかりづらい問題文で、回答もけっこう曖昧で、ひっかけ問題の多い「危険予測」。免許を取る時にこれらの問題をひたすら解いたのではないでしょうか?
じつは、危険予測には明確な答えがありません。
どんな選択をすることが正解になるか、というのはその時にならないとわからないからです。
大切なのは、その時、その瞬間に命の危険を避ける選択をできるように「事前に考える機会をつくる」ことです。
自分の身を守る判断をする基準を、こういう問題から訓練しておくことで、とっさに車をかわしたり、これをしたらけがをするかもしれない、という判断力が養われるのです。
「事前に考える機会をつくる」ことは、親が、大人が、つくってあげることしかできません。
ぜひ、ブログ記事や大きな事故があったときに、「事前に考える機会をつくる」ために事故の防止について会話してくださいね。
まとめ
- 雪や氷が落下してけがをするから遊具や家の屋根など雪が落ちてきそうな所には近づかない
- 雪に埋まったりするから雪に穴が空いていたりするところには近づかない
- 道路に向かってのソリ遊びは交通事故につながるからやめよう
- 雪はやわらかいものばかりではないので無理に飛び込んだりするのはけがをするからやめよう
- 氷のかたまりを人に向かって投げつけるのはけがをするからやめよう
こういった危険なポイントがどういうときに、どのように発生するのか、というのは「事前に考える機会をつくる」ことが必要です。
特に、「事前に考える機会をつくる」ことは、親が、大人が、つくってあげることしかできません。
ぜひ親子で話す機会を作りましょう。