子供の安全を考える時に、常套句のように繰り返される文言がありますね。
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- 「あやしいひとにはついていかないでね」
- 「不審者には気をつけて」
- 「不審な車には近づかないこと!」
もちろん、あやしいひとにはついていっちゃいけません。
不審者や不審な車には近づかないほうが得策です!
ですが、ここで「不審な人とは?不審な車とは?」を考えた時にとても危ない考えが含まれていることがTwitterでも話題になっていました。
そうです。子供に教える「不審者対策の最初の1歩は不審者は不審じゃないこと」なんです。
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不審者対策のポイント
- 現実世界で不審者は普通の顔をしている
- サングラスで黒ずくめはあくまでわかりやすくした記号
- 見た目ではなく、行動を警戒することが大切
不審者は普通の顔をしている人
まず子供に防犯について話す時に、最初に掲げたいのが「不審者は普通の顔をしている人」であるということです。
マンガやテレビ番組、防犯意識のポスターなんかでも、必ず不審者はサングラスに黒ずくめの格好をしていたり、悪魔のような影の形をしていたりしています。
それは不審な存在です、という「記号」としてわかりやすく描かれているわけなんですね。
でも実際に子供に手を出すような不審な人物は、そこらへんにいくらでもいるようなサラリーマンだったり、隣に住んでいる人だったりするわけです。
結論をいうと、不審者は見た目は普通の人で、普段も普通の人なんですよね。
不審者は見た目は普通の人で、普段も普通の人
サングラスで黒ずくめは、某名探偵アニメの真犯人の表現でもおなじみで、あくまでわかりやすくした表現のしかたです。
その「不審者=アヤシイ見た目」に慣れてしまっているわれわれ大人たちは、こどもに本当に伝えたい情報を伝えられない可能性があります。
「不審者は見た目は普通の人で、普段も普通の人」
このことはしっかりと話しておくべきでしょう。
不審者は行動が不審な人
本当の不審者は、行動が不審な人ということを考えさせましょう。
どんな行動が、不審にあたるのか?
考える時間をつくってあげることも大切です。
警戒したほうがいい不審な行動の例
- ずっとあとをつけてくる人
- ずっと見てくる人
- にやにやしてる人
- スマートフォンやカメラで撮影しているような人
- 知らない人なのにこちらの名前や学校を知っている人
知っている大人でも突然不審者になる
知り合いの大人だと、なにかされても断りづらいというこどもの心理を悪用する人間もいます。
親とひとつひとつ相談することができる環境を用意しておくのもいいのかもしれません。
まとめ
- 現実世界で不審者は普通の顔をしている
- サングラスで黒ずくめはあくまでわかりやすくした記号
- 見た目ではなく、行動を警戒することが大切
学校や防犯教室などで大人が子どもたちに教えている「不審者」というのは、大体「サングラス」「マスク」「黒ずくめ」のようなテンプレートの回答です。
もちろん、そんな人いたらまっさきに怪しまれますが、現実にはそんな不審者はいません。
子どもを騙そうとする大人は普通の社会にとけこむ普通の姿で、優しい言葉で近づいてきます。
子どもたちには、知らない大人にだまされないことを教えることが大切です。