路上からの連れ去り誘拐や、声かけ事案で警戒してほしいのが、こういった声かけ案件です。
「探し物を見つけて」「ゲームをしよう」「困っているから助けて」「好きな物を買ってあげる」
どれもこどもの判断では魅力的な内容ですが、事前にこういうことがあるんだ、ということを頭に入れておくことで、いざとなったときに「これは危ない」と判断できるかもしれません。
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注意したい声かけの内容
- こどもの善意を利用した声かけ
- こどもが魅力的な遊びに誘う
- こどもの物欲に結びつける
1:困っている、道を教えてほしい
こどもの善意につけこむタイプです。
- 駅までの道を教えてほしい
- 市役所はどこにあるのか?
- このへんにトイレはありませんか
トイレの場所を聞いて来る場合、女の子だったら連れ去りだけではなく、痴漢も多いので、注意したいです。
女の子は男の子よりも、そういう嫌な目にあう経験というのは多くなってしまいます。
備えは必要ですので、しっかり日頃からこういう防犯意識について会話をしておきましょう。
2:ゲームなどの遊びに誘う
こどもにとって魅力的なモノで遊ぼう、と釣るタイプです。
- 任天堂のゲームで遊ぼうよ
- アンパンマンを観よう(動画・映画)
- プリキュアがあるよ(おもちゃ)
心奪われるゲームやおもちゃは、恐怖心を拭い去ってしまうこともあります。
言葉巧みに誘い出してきても、しっかりと大人の言葉を断ることができるように教えてあげることも必要ですね。
3:欲しいモノを買うと釣る
物欲をくすぐるタイプの話です。
物心がつくまえは際限なくおもちゃを買ってくれる存在は神様のように思えたものです。
モノをあげる、もしくはお金をあげる、好きなものを買ってあげる、という誘い方は怖いですよね。
- 「何でも買ってあげる」
- 「好きなものをあげる」
- 「お金・お小遣いをあげよう」
- 具体的なおもちゃ名(カードなど)で誘う
「プリキュア好きかい?」「仮面ライダー好きだろ?」なんて、信頼あるキャラクターをダシに使って声をかけてくると、怖い思いをしてその後好きなキャラクターも嫌いになってしまうかもしれませんね。
あの手この手で信頼させてくる不審者
子供は本名で呼ばれると、「あれ?どこかで会った人かな?」と、不審者ではなく親の知り合いなのかも?と思ってしまいます。
インターネットが普及しているので、不意に使った名前をなんらかの方法で調べられてしまうこともゼロではないでしょう。
本名を知っているからといってまったく知らない人を軽はずみに信用してはいけない、ということを覚えさせておきたいですね。
不審者情報を常にキャッチしておこう
どんな地域でも住んでいるエリアの管轄の警察署では、こういった不審者情報・事案出現情報を共有しています。
多くはインターネットで発信されています。
新着の不審者情報をメール受信
新しく不審者の出現があると、不審者情報をメールでもらえるサービスがあります。
近隣エリアでの防犯意識を高めるためにもエリア情報を調べておきましょう。
不審者の出現場所の確認もネットで
また、そういうネット情報のなかには、不審者がよく出現する場所・通りもまとめられています。
人気のない大通や、逃げやすい路地、通路から死角が多い場所など、不審者側に都合のいいエリアを歩くときは注意してね、と声をかけておくのも大切です。
まとめ
- こどもの善意を利用したり、魅力的な誘い方や、物欲に結びつけて声かけ、誘拐をしようとする人がいる
- 不審者はあの手この手で信用させようとしてきます
- 不審者がでたときについていくのを断る方法を訓練させる
- 地域の不審者情報を発信しているのを調べる
- 不審者が出現するのが多いエリアを調べておく
こどもに24時間365日ぴったりはりついて行動するわけにはいきません。
親はひとりの大人としてお金も稼がないといけないので、こどものことばかりができません。
そんな時に防犯のためにできることは日頃からの不審者などの情報収集や、注意したい声かけの内容をこどもに覚えてもらって、こころあたりのある人に近づかれたら、逃げたり防犯ブザーをアピールしたりすることで、防げる犯罪も有ると思います。